2007年05月04日
AMD K10 Phenomのラインアップ
AMDのK10デスクトップ Phenomの発表時のラインアップ情報が掲載されています。
・ Final AMD "Stars" Models Unveiled - DailyTech
AMDの次期CPU K10のデスクトップ用ブランド名はPhenomという記事を紹介しましたが、DailyTechにPhenomの発表時のラインアップの情報が掲載されています。
Socket 1207+ デュアルCPU対応のPhenom FX以外はすべてSocket AM2+に対応。Phenom FXについてはまだ最終クロックが決定していないとのことです。その他のCPUのクロックは決定しているようですが、新しいモデルナンバーは不明ですので、「Phenom X4 2400」などの名称が別途正式に付けられる予定です。
Phenomデビュー時の最高クロックはクアッドのX4で2.4G、デュアルのX2で2.8Gとのことですが(不明のFXを除く)ということですが、INTELは現時点でクアッド/デュアルとも2.93Gが発売されており、Q3にはFSB 1333の3.OG(QX6850/E6850)が、08年からは45nmプロセスのPenrynが控えており、AMDはまずこのロードマップを遅れることなく進めて欲しいですね。
●Phenom シリーズ
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◎Phenom FX (ハイエンドクアッドコア/Agena FX、07年Q3予定)
・Socket 1207+ (デュアルCPU対応)
- Phenom FX 2.4-2.6GHz/L2 512KBx4/L3 2MB/HTバス 3600MHz
- Phenom FX 2.2-2.4GHz/L2 512KBx4/L3 2MB/HTバス 3200MHz
・Socket AM2+ (シングルCPU対応)
- Phenom FX 2.2-2.4GHz/L2 512KBx4/L3 2MB/HTバス 3200MHz
* TDPは未定。X4 2.4Gで89Wのため、2.6Gだともっと高くなりそう。
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◎Phenom X4 (Socket AM2+、クアッドコア/Agena、07年Q3予定)
- Phenom X4 2.4GHz/L2 512KBx4/L3 2MB/HTバス 3600MHz/TDP 89W
- Phenom X4 2.2GHz/L2 512KBx4/L3 2MB/HTバス 3200MHz/TDP 89W
* 最新ステッピングのC2Q Q6600のTDPは95W (PC Watch)。
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◎Phenom X2 (Socket AM2+、デュアルコア/Kuma、07年Q4予定)
- Phenom X2 2.8GHz/L2 512KBx2/L3 2MB/HTバス 4200MHz/TDP 89W
- Phenom X2 2.6GHz/L2 512KBx2/L3 2MB/HTバス 3800MHz/TDP 65W
- Phenom X2 2.4GHz/L2 512KBx2/L3 2MB/HTバス 3600MHz/TDP 65W
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◎Phenom X2 低電圧版 (Socket AM2+、デュアルコア/Kuma、08年Q1予定)
- Phenom X2 2.3GHz/L2 512KBx2/L3 2MB/HTバス 3400MHz/TDP 45W
- Phenom X2 2.1GHz/L2 512KBx2/L3 2MB/HTバス 3000MHz/TDP 45W
- Phenom X2 1.9GHz/L2 512KBx2/L3 2MB/HTバス 2800MHz/TDP 45W
* X2 45W 低消費電力版の後継CPUでしょう。
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●Athlon/Sempron シリーズ (L3のないデュアル、シングルコアCPU)
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◎Athlon 64 X2 (Socket AM2+、バリューデュアルコア/Rana、08年Q1予定)
- Athlon 64 X2 2.2GHz/L2 512KBx2/L3 なし/HTバス 3200MHz/TDP 65W
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◎Sempron (Socket AM2+、バリューシングルコア/Spica、08年Q1予定)
- Sempron 2.4GHz/L2 512KB/L3 なし/HTバス 3600MHz/TDP 45W
- Sempron 2.2GHz/L2 512KB/L3 なし/HTバス 3200MHz/TDP 45W
* Sempron 45W版の後継CPUでしょう。
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これらのCPUはSocket AM2+対応ですが、従来のSocket AM2との互換性があるため、BIOSさえ対応すれば既存のSocket AM2マザーボードで動作するとのこと。またSocket AM2+だと以下の新機能が使えるようです。
- HyperTransport 3.0
- コア単位の制御が可能な低消費電力技術Split Power Plane
- Cool'n' Quietの進化版Enhanced Cool'n' Quietの対応
→ AMDイベントはマイルドに転換?Socket AM2 を“兄貴”が解説 - PC Watch
手持ちの939 X2 4400+を更新するなら、Phenom X2 2.8GHzあたりがいいですね。L3効果にも期待したいとこです。
参考情報
・BarcelonaのCPUint_rate_base2006とCPUfp_rate_base2006のベンチスコア
・AMDのBarcelonaは最速のXeonより50%高速?
通販情報
[AM2 CPU]: TSUKUMO、FAITH、SOFMAP、TWOTOP、クレバリー、ドスパラ
[BTO可能なPC] :TSUKUMO、SYCOM、ドスパラ、FAITH、TWOTOP、クレバリー
Posted by nueda at 2007年05月04日 20:30 JST | トラックバック | ホームに戻る
Split power planesはProcessorと内蔵North bridgeを異なる電圧・周波数で動作させる技術
だったはすですが?引用元が間違っているのか、本当に出来るのかわかりませんが。
コア単位の電圧制御が本当に可能なら、大いに期待したいところですが。
Kさん
引用先の後半にSocket AM2+の解説があり、
"Split Power Plane"にも触れられていますよ。
nuedaさん、K.さん、こんにちは~
Split Power Planeと書かれたときにどこまでを指すか、
というところだと思いますが、言葉そのものは
"コアとノース部の電源回路の分離"
を意味していると考えています。
これまで海外サイトで報じられているところからすると、
K10のコア電圧は各コアで同一のようですが、
クロックはコア個別に制御できるようですね。
「Split power planesのおかげでコア単位の"消費電力"制御も可能になる」
という表現だとすっきり受け容れられる気がしますが、
宣伝文句として広義に扱われているのだと思っています。
コア単位の"電圧"制御はIntelがNehalemで先んじる、
というような報じられ方をされているようです。
これはうちでも同様のエントリーを書いた時に同様の指摘を受けまして、
過去のエントリーをあさってみたところ
“Split power planes”はDailyTechで
「Processorと内蔵North bridgeを異なる電圧・周波数で動作させることを可能とする」
と説明されていました。
なので、今回はAkiba PC Hotline!の記述の方が怪しいと思われます。
少なくともK10でコア毎の電圧制御が可能になったという話は聞きません。
K10のキーテクノロジのうち、Socket AM2+でければ使えない機能。
HyperTransport 3.0
Split Power Plane
Enhanced Cool'n' Quiet
64Bitチャネル単位のメモリアクセス
Socket AM2は互換性を持たせただけで、実際にはAM2+に買い換え推奨だろうな。
Posted by: AM4 at 2007年05月05日 17:47FXもSocket F+に買い替え推奨ですな。
というより、このクラスのユーザーはFで動かそうという人は居ないでしょうが。
Kさん、大箸さん、Will=Northさん
"Split Power Plane"について、同じイベントを取材した各社が
どのように書いているかチェックしてみました。
・ASCII.jp アキバ:http://ascii.jp/elem/000/000/030/30247/
~ コア単位でクロックを制御する“Split Power Plane”
・IT media +D:http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0704/23/news030_2.html
~ 各コアを異なる動作クロックで動かすことも可能になった
・coneco.net - AKIBA Check!!
http://www.coneco.net/akibacheck/007/
http://www.coneco.net/akibacheck/007/images/doi-demo002b.jpg (わかりやすい画面あり)
~ コア単位で稼働率を変更できることによって、全体の消費電力がより低くなる
これらから類推するにインプレスの「コア単位の制御が可能な低消費電力技術Split Power Plane」は
「各コアを異なる動作クロックで動かすことも可能になり全体の消費電力が低くできる」
という意味で書かれた内容だと思われ、大箸さんの指摘されているとおりでしょうね。
AM4さん
> Socket AM2は互換性を持たせただけで、実際にはAM2+に買い換え推奨だろうな。
メインPCとして使うならK10に正式対応したチップセットで使った方がよさげですね。
waraさん
> FXもSocket F+に買い替え推奨ですな。
そうですね、FXの方がより効果がありそうですし。
Split Power Planeによって、コアとノースブリッジの動作クロック変動を分離できる。
これによって、コア周波数が低くなっている状態でも、ノースブリッジがフルスピードで動く。といったことが可能になり、メモリアクセス速度などが遅くならない等、のメリットによって、性能向上に寄与する。という解釈でいいでしょう。
CPU内部では、コアあたり、ノースブリッジ単位での電圧変動に対応しているが、実際は、マザーボード側で、複数の異なる電圧を生成する必要があるので、すぐ可能になるというわけではない。だが、そのような仕組みをCPU側が持った。ということでしょう。
Phenomも最初のうちは天辺が10~12万、
下限は3万円台言う従来の初物通りの
値段付けになるのかなぁ。
そのころのQ6x00次第でしょ。合わさなきゃどうにもならない。
Posted by: wara at 2007年05月06日 08:44> AMD also has a Phenom FX for single-processor
> customers as well, clocked at 2.4-2.6 GHz.
原文を読むと、Socket AM2+用PheonomFXのクロックは2.4-2.6Ghzレンジが正しいようです。2.2-2.4GhzではPhenomX4と同性能になってしまいますからね。
tinさん
解説ありがとうございます。
一国民@蘭さん、waraさん
INTELの後だしですから、waraさんが言われるように
Q6x00を意識した値付けになるかと思いますが、
12万~3万円というのはありそうな値段かなと思います。
FXさん
確かに原文はそうですね。FXはハイエンドですもんね^^;
IntelはCoreブランドに変更になりましたが、AMDもPhenomブランドに変更ですか・・・
何だかちょっと寂しくもありますね。
(書込時に「、」か「。」が必要です。内容によっては削除しますので、ご了承ください)