2005年06月25日
NVIDIA Forceware 77.72はブリッジレスでもSLI化が可能
NVIDIA Forceware 77.72はブリッジレスでもSLI化が可能みたい。
(6月26日 補足あり)
・ 「無印」GeForce 6600でもNVIDIA SLIが利用可能に - ITmedia
・ NVIDIA SLI Technology Goes Mainstream - NVIDIA Press Release
ビデオカードの複数枚数差しによるVGAのパフォーマンス向上は今まではNVIDIA SLIしか選択肢がなかったわけですが、6月はじめに発表されたATIのマルチGPUプラットフォーム CrossFireは7月から8月の間に対応マザーボードが出るといわれており、それを迎撃するためにNVIDIAはSLIの敷居を下げようとしているみたいですね。
以下の3点が今回のSLIの主な改善点で、ユーザーの裾野を広げるため「より安く・より簡単に」なっているようです。
- メインストリームのGeForce 6600無印をSLIに対応
- メインストリーム向けのSLI対応システムを799ドルという低価格から実現する
- Release 75 ForceWareドライバ(FW 77.72以降)でブリッジコネクタレスを実現
特に「ブリッジコネクタレス」については、「NVIDIA Forceware 77.72 SLI without Bridge - OCW」にレポートが掲載されており、6600GT SLI時のブリッジ有無によるスコアの差がわかります。記事を見る限りはよりいいパフォーマンスを得るにはブリッジが推奨されていますが、コネクタレスで動くのは大きな変化ですね。
- 3Dmark03 :ブリッジ有:14401、ブリッジレス:12572 (14.54%低下)
- 3Dmark05 :ブリッジ有:6466、ブリッジレス:6147 (5.34%低下)
またAKIBAオーバークロックCafeでもGeForce 6600無印のSLIベンチを検証されています。
ちなみにOCWの記事には、「6200 can be run in SLI too」とあります。SLIを目指す方がわざわざ6200を使うとも思えないのですが、ATIの場合はミドルレンジのX700以下でCrossFireを行えない(X850/X800のみ)こともあり、「ユーザーの裾野を広げる」という目的を考えると意味があることなんでしょう。もっともPC OnlineのForceWare77.72の検証記事によると、6200の2枚差しではSLIはできなかったようです。
→ SLI becomes available for everybody - INQ
→ Bridging the gap - Running an SLI setup without a bridge connector on ForceWare 77.72 - Elite Bastards
SLIがめざす次のステップは、サードパーティチップセットによるSLIの使用になるかと思いますが、これもいつごろ実現するのか楽しみですね。
→ K8T890 ProでNVIDIAのSLIが稼働中
→ Nvidia opens up SLI - INQ
→ VIAとULiがSLIプラットホームのライセンス契約
なお、今回のドライバーによって、「実はお買い得? AlbatronからSLIの6600無印(PCI E)が発売」はSLI化が可能なのだろうか? 気になる(^^;
関連情報
・ SLI動作が可能な6600無印チップ
・ GigabyteがGeForce6600無印 デュアルカードを発売
・ 七彩虹のSLI対応のGeForce 6200と6600無印 AGPカード
TSUKUMO 通販情報
・ Socket939 SLIマザーボード
・ Socket939 CPU (X2含む)
・GeForce SLI対応VGA :7800、6800、6600
Posted by nueda at 2005年06月25日 03:38 JST | トラックバック | ホームに戻る
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