2005年06月03日
ATIのマルチGPUプラットフォーム CrossFireが正式に発表
ATIのRADEON用マルチGPUプラットフォーム CrossFireが正式に発表されましたが、先日の記事を補足するカタチでまとめてみます。
(1) 3DMark05で世界新記録 (ATI、「CrossFire」発表会レポート - PC Watch)
3DMark05のスコアで15,498!の世界記録を達成。(FX55/X850 XTPE)
(2) ベンチマーク比較 (参考記事)
・2x 6800 Ultra SLIとの比較- 3Dmark05:10%高速
- Splinter cell:30%高速
- Need For Speed Underground 2:60%高速
・X850XT シングルとの比較
- 3Dmark03:10%高速
- Return to Castle Wolfenstein:60%高速
- Splinter Cell:100%高速
→ X850XT Crossfire時の3DMark05ベンチスコア
(3) ビデカードの接続方法 (PC Perspective - ATI CrossFire Technology)
Crossfire editionと呼ばれるマスターカード側のDMSコネクタとスレーブカード(通常のカード)のDVIコネクタを外部接続し、マスターカードのDVIコネクタから信号が出力される。対応マザーボードであれば、既存のゲームで自動的に有効にされ、パッチやドライバのアップデートは不要。
(4) ビデカードの組み合わせ
マスターのビデオカードはCrossFire Editionが必須。スレーブは従来の製品が利用可能。
- X850 CrossFire Edition使用時、X850/XT/XT PEと組合せ可能。
- X800 CrossFire Edition使用時、X800/Pro/XL/XT/XT PEと組合せ可能。
メーカや型番はどこでも可。クロックが異なる場合は遅い方になる。
(5) ビデオカードの予価
- X850XT Crossfire edition (X850XTPE/XT/Proに対応):US$549
- X800XL Crossfire edition :US$299 (256MB)、US$249 (128MB)
(6) 対応チップセット・マザーボード
Radeon Xpress 200 CrossFire-EditionチップセットとPCI Ex16スロットが2個必要。
- INTEL Pentium4/XE/D :ノースRD400+SB400/450(またはULi M1573)
- AMD Socket939用 :ノースRD480+SB400/450(またはULi M1573)
- 出荷予定メーカー:ABIT、ASUS、GeCube、GIGABYTE、MSI、Sapphire、DFIなど
- 発売時期:6月から8月の間
→ ATI版SLI「CrossFire」対応マザーが登場! - MYCOM PC WEB
→ DFI, Asus demo CrossFire boards - Tech Report
(7) 3つの動作モード
- Super Tiling :2つのGPUがフレームの各々のパートを担当 (D3Dのみ)
- Scissor:2つのGPUがフレームを上下分割して担当 (D3D/OGL)
- Aternate Frame Rendering:2つのGPUがフレームを交互に担当 (D3D/OGL)
またSuperAAでアンチエイリアスも2つのGPUで分割処理
(8) 対応アプリケーション
SLIと異なり、あらゆるゲームで性能向上が見られるという。具体的にはSLIではほとんどFPSが向上しなかったThe chronicles of RiddickやUT 2004、Rollercoaster Tycoon 3でもCrossFireでは効果があったようだ。
●日本語プレス記事
- PC Watch
- ITmedia
- MYCOM PC WEB
●英語プレスリリース
- ATI プレスリリース
●英語レビュー
- AnandTech
- X-bit labs
- Tech Report
- FiringSquad
Posted by nueda at 2005年06月03日 02:17 JST | トラックバック | ホームに戻る
(書込時に「、」か「。」が必要です。内容によっては削除しますので、ご了承ください)