2006年10月08日
AMDの4x4プラットホーム用FX-70シリーズの予想価格
AMDの4x4プラットホーム用のCPUとなるFX-70シリーズの予想価格が掲載されています。
・ AMD QuadFather matches Kentsfield - INQ
11月14日に発売開始といわれるINTELのクアッドコアCPU Core 2 Extreme QX6700(Kentsfield)に対抗するための、AMDの4x4プラットホーム用のCPUとなるSocketF(LGA1207)のFX-70シリーズの予想価格が掲載されています。
従来のFXは「孤高のCPU」のために発売時は1種類しかありませんでしたが、今回のFXは4x4プラットフォームの意味があるために3種類同時にラインアップされ、かつ2個のセット販売になっているのが特長です。「3種同時リリース」ということになると下位機種は3.0Gの選別落ちということでしょうか。
- FX-74 : 3.0GHz、1.0MBx2、90nm、TDP 125W S1207、1500米ドル/2個セット
- FX-72 : 2.8GHz、1.0MBx2、90nm、TDP 125W S1207、1132米ドル/2個セット
- FX-70 : 2.6GHz、1.0MBx2、90nm、TDP 125W S1207、999米ドル/2個セット
興味深いのは3機種の価格で、"Core 2 Extreme" QX6700が999米ドルとなるのはお約束でしょうから、同価格のFX-70でCore 2 Extreme QX6700と同等のパフォーマンスを想定しているとも考えられ、FX-72/74はKentsfieldを圧倒するスコアを見せてくれるかもしれません。
FX-70シリーズは"Core 2 Extreme" からパフォーマンスキングの座を奪還するための切り札(ドーピング気味ですが)ですしね。もっともTDP 125WのCPUを2個とVGA 2個搭載するわけですから、G80を2個使えば一体どんな電源がいるのでしょうか^^;
メモリについてはOpteronと異なり通常のX2などと同様にDDR2-800対応という話もあり、そうなると4x4プラットフォームのマザーはFX専用になりますね。またサーバー用マザーのメーカーであるTyan、SuperMicro、Iwill以外に4x4プラットフォームをサポートするマザーボードベンダーは少ないとありますが、そんなにニーズがあるとも思えませんしねぇ^^;
以前情報だとクリスマス前ころには発表という感じでしたが、当初はDELLやALIENWARE(今はDELLの子会社)などに優先されるという話もあって、自作市場に登場するのは少し遅れるかもしれませんね。
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FX-74か72でQX6700と同じくらいでしょうね。
TDPでは250Wvs130Wですから、QX6700の負けでしょうが。
コストもマザーボード価格まで入れると、圧倒的にQx6700のほうが負けるでしょう。
マザーボートは、ちょっと前に良く見かけた、最安のDualCPUマザー(3-5万)ぐらいの値段はするのだろうな。
購入者はごく小数に限られるでしょうが、もっとも、4x4プラットフォームは、ネイティブ4Coreにこだわるあまり、早期投入が出来ないAMDのつなぎですし、ニッチ市場プラットホームで終わる可能性が高いですね。
Posted by: nicchi at 2006年10月08日 17:15TDPって多い方が勝ちなんですか? とかどうでもいい事は置いといて、メモリ大域が重要な用途ではFX-70シリーズ優位、キャッシュ&コアの演算性能が重要な用途ではQX6700有利でしょうか。
いずれにしろ、ハイエンド環境の選択肢が増えるのは嬉しい事です。
とりあえず大体の実売価格を出してみた
為替相場、消費税、上乗せ価格を足すと、大体このくらいか。
FX-74 19万円
FX-72 14.5万円
FX-70 13万円
ゲーマーの志向とは異なるのですが、
開発者としては、64bitな環境を確保したいのですが、、、
メモリーが 安価に8GB のせられたら、、、
Oracleが 4x4をサポートしてくれたらなー、、、
単体で AMD の 4Core プラットフォームがすぐ必要なんです、って人なら格安なんでしょうが。
X-74に合わせたTDPを見るに、上位は喝入れ Opteron 2xxx なのは明らかですし、これで更に Unbuff になったりしたら、怖くてとても手を出せませんな。
人柱er向けで終わるでしょうなぁ。
Posted by: z80 at 2006年10月09日 13:09CPUが進歩してパワーアップしていくのはいいのですが、PCの一番のボトルネックであるHDDが進歩してほしいです。
SRAMなみの速さになればCPU変えるより体感速度(OS起動時間、ゲーム、etc)は格段に向上しますよね。
と、この記事
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0929/config125.htm
を見て思ったんですが、まぁずいぶん先の話でしょうけど。
私的にはこのMRAM
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0714/freescale.htm
がHDDの代わりになればと気になっています。
まぁ容量の問題がありますがね。
いままでFXは1個999ドルだったのに、2個で999ドルですか。
大バーゲンですね!!
MRAMが狙う市場はDRAMの代替だと思います。
Flash Memory(特にNAND型)よりさらに
集積化(セル面積の縮小)できる当てが
あるわけでも無いので。
もしそれが成功すれば電源を切ってもメインメモリの
内容を保持しておく事ができるようになるので
起動時に毎回HDDを読みに行く必要が無くなり、
ある意味HDD機能の一部を代替する事になりますね。
しかしこの新FXシリーズ用プラットフォームは
AMD版QuadCoreが出るまでの一時的繋ぎの
ニオイがするのでちょっと手が出しにくいですね。
QuadCoreの時代になっても同じS1207で4+4の
8コアプラットフォームとして利用できるなら
良いのですが、そんな保証は無さそうですし。
付け加えるとHDDアクセスによる体感速度の低下に対する
回答としてはIntelのRobsonテクノロジーまたはMicrosoftの
ReadyDriveやReadyBoostなどのFlash MemoryをHDD専用の
一種のキャッシュとして扱うと言うものがあります。
かなりジミですが。
>いままでFXは1個999ドルだったのに、2個で999ドルですか。
そう考えると確かに安い・・・。
Posted by: rpq at 2006年10月11日 18:44というか、マザーだけで5万円位しそうなものがPC向けプラットホームとは言えない様な。
最終的にQ6300まで予定されているKentsfieldと、同列に比較するものではないでしょう。
AMDがPCカテゴリーと呼んでも、買う人がPCカテゴリーでない可能性もあります。
つまりターゲットは今までOpteronを買っていた人たちだ。
4x4のFXはAthlon64として見ると高いが、Opteronから見ると破格の安さです。
つまり、これをあまり出しすぎると、高いOpteronを買ってくれなくなり、Intelに打撃を与える前に、自分の顔を殴る結果になるでしょう。
自己レスというか訂正。
INQUIRERによれば4x4プラットフォームはCPUが
QuadCoreに移行してもそのまま使えるらしいです。
http://www.theinquirer.net/default.aspx?article=35049
それでも手を出すのはちょっとビビりますが。
Posted by: ケンジ at 2006年10月14日 00:30(書込時に「、」か「。」が必要です。内容によっては削除しますので、ご了承ください)