2011年01月13日
8コアのBulldozerはCore i7 950とPhenom II X6 1100Tよりも50%速いらしい
DonanimHaberが、AMDのオフィシャルドキュメントにあるBulldozerアーキテクチャのZambeziのパフォーマンスを明らかにしました。
8コアのBulldozerサンプルは、メディア、レンダリング、ゲームの3カテゴリで、Core i7 950(3.06G、4C/8T)とAMDの現在のフラッグシップモデルのPhenom II X6 1100T(3.3G、6C)よりもなんと50%ほど速かったとのこと。
・ Rumour: Bulldozer 50% faster than Core i7 950 and X6 1100T - VR-Zone
・ Bulldozer 50% Faster than Core i7 and Phenom II - techPowerUp
現在のINTELのフラッグシップモデルであるCore i7 980X(3.33G、6C/12T)はCore i7 950クラスのCPUよりも平均して30%ほど速いので、8コアのBulldozerサンプルが本当に50%速いければ、 Core i7 990Xを差し置いて、2006年のAthlon 64 FX-62(2.8G、2C)以来の、「パフォーマンス・クラウン(最もパフォーマンスのよいCPUの称号)」となります。
INTELは2011年Q4にLGA2011のハイエンドSandy Bridgeで「パフォーマンス・クラウン」を奪還しにきますが、 8コアBulldozerと6コアのSandy Bridgeは熾烈な競合関係になるようです。
最終的なクロックと製造サンプルは2月に明らかにされる予定で、クロックは3G超えでTDPは125Wになるようです。全てのBulldozerはGF 32nmプロセスで製造され、4/6/8コア(2/3/4モジュール)の3モジュールが用意されます。製造は3月~4月で、2011年Q2にリリース予定です。
先日はAMD Bulldozerは6コアのCore i7並のパフォーマンスか?と紹介しましたが、今回の記事では「デスクトップCPUで最も速いCPUとなる可能性がある」とあり、BulldozerアーキテクチャのZambeziのブランドにFXが復活するというのも、それらを踏まえての判断だったのかもしれませんね。
今回の記事でリリースが一気に楽しみになってきましたね。2月に明らかになるというクロックにも注目です。
通販情報
[Phenom II/Athlon II] SOFMAP、ドスパラ、PCワンズ、FAITH、クレバリー
[対象のPhenom II X6とマザーボードで最大5000円引き] SOFMAP
Posted by nueda at 2011年01月13日 23:33 JST | トラックバック | ホームに戻る
本当にそこまでのパフォーマンスが出るのであればAMDユーザーとしては嬉しいですね。
もっとも、リリースまで後半年近くあるだけにその間に再度引き離しされてしまう可能性も十分にあるのが・・・
45nmプロセスではIntelに完敗でしたから32nmプロセスではほぼ互角らしいというのはかなりいいんでないでしょうかね。
あと個人的に興味あるのはダイサイズがどれくらいになるかという事かな。
Gulftownより大きかったら評価はちょっとマイナスされてしまいますね。「効率重視の設計だったはずでは?」になってしまうので。
SandyよりIPCがいいとなると、μOPSキャッシュ使った4way スーパースケーラー (2coreが合体して1スレッドを実行できる) でなきゃ無理だと思うんですが。
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