PINUPS - 上田新聞 blog版

AnandTechの90nm Athlon 64のオーバークロックテスト

AnandTechの90nm Athlon 64のベンチマークが掲載されている。注目はそのオーバークロックパフォーマンス。

09 Athlon 64: Value, Speed and Overclocking - AnandTech

AnandTechで行われた90nm 3500+、3000+のオーバークロックテストでは、最高FSBを達成した時のPCの構成は以下のようだったらしい。

・サンプルCPUのRev：Winchester DH8-D0
・最高FSB：2,610MHz(290x9) (3500+、3000+ともに)
・上昇率：3500+ (+18.6%：2.2G → 2.61G)、3000+ (+45%！：1.8G → 2.61G)
・CPU電圧：3500+：1.5V、3000+：1.6V
・メモリ電圧：3500+：2.75V、3000+：2.8V (ともに2.5-4-4-10 1T)
・電源：OCZ PowerStream 520W
・CPUファン：Cooler Master Silent K8 Heatsink/Fan
・マザーボード：MSI K8N Neo2 (Socket939、nForce3 Ultra、Fixed at 33/66)
・メモリ：OCZ 3200 Platinum Rev.2 (2.5-4-4-10 1T、tRAS：10が最速らしい)
温度は同クロック2,610MHz(290x9)のFX53(130nm)よりも1から5度低かったようだ。

このレポートだけから断言するのは早急かもしれないが、Winchester DH8-D0は1.6V程度で使うには2.6Gでの駆動が可能なのだろう。「Athlon64 3200 0.09? Socket 939 “The Next 2.4C?”」という報告もあったしね。3000+の方が0.1Vの電圧が必要なのは選別落ちによるものだろうが、基本的には同じものである可能性が高いかも。Final WordにあるAnandTechのコメントも印象的。

In fact, many AMD users have hung on to Socket A technology long after it was significantly outperformed in the market because they could buy the Athlon XP cheap and overclock the heck out of it. Those users will love the new 90nm chips in general - and the 90nm 3000+ in particular.

うーん、なんかイタイところを突いてますね(~~;
メモリというハードルがあるけど、確かに939の"XP 2500+"としてブレークする可能性はあるかもなぁ。

関連情報
・ Sempron 3100 を2.5Gでオーバークロックしたレポート