2009年03月18日
INTELがAMDの製造会社 GLOBALFOUNDRIESに対してライセンス契約違反を警告
AMDの製造事業会社 GLOBALFOUNDRIESに対して、INTELがクロスライセンス契約違反を警告したとのこと。
・ 【プレスリリース】インテル コーポレーション、AMD にクロスライセンス契約違反を通知
・ IntelがAMDにライセンス合意違反を警告 - GLOBALFOUNDRIESは適用外 - マイコミ
・ インテル、AMDに特許クロスライセンス契約違反を警告 - CNET Japan
・ Intel、AMDに対しクロスライセンス違反を主張 - PC Watch
・ Intel、AMDにクロスライセンス契約違反を警告 - ITmedia
・ IntelがAMDのx86ライセンス違反を警告 - PC Watch
・ AMDのチップ製造部門分社化に対し、インテルがライセンス違反を警告 - Computerworld.jp
AMDの製造部門からファウンドリに変身したばかりの「GLOBALFOUNDRIES」に対して、INTELはAMDにクロスライセンス契約違反を通知したことを発表しました。
AMDはGLOBALFOUNDRIESの株式の34.2%を保有し、残りはアブダビの政府系投資会社ATICが保有しているとのことですが、2001年のクロスライセンス合意の条項の下では、GLOBALFOUNDRIESはAMDの子会社とは認められないため、INTELの特許に対するライセンス権が適用されずクロスライセンスを用いた製品の製造をできないというのがINTELの主張のようです。
記事によるとINTELとAMDは「昨年10月以来共に問題解決の糸口を探ってきたが、上手くまとまらなかった(マイコミジャーナル)」とあるので、いきなり警告したというわけでもなさそうです。
AMDがライセンスを失効するとは思えませんが、今後の展開が気になるところです。
Posted by nueda at 2009年03月18日 01:02 JST | トラックバック | ホームに戻る
クロスライセンスを破棄したら、X64 命令セットどうするんだろうか?
Posted by: しかし at 2009年03月18日 06:19CNET Japanの記事によると,クロスライセンス契約に重大な違反を犯した場合,違反した側が
相手のライセンスにアクセスできなくなると言う内容もあるそうなので,それが事実であるならば
Intelはx64(AMD64)を問題なく使えるのでしょう。
インテル、AMDに特許クロスライセンス契約違反を警告 @CNET Japan
h ttp://japan.cnet.com/news/biz/story/ 0,2000056020,20390049,00.htm
しかし,2001年の契約更新は10年という契約期間以外の詳細は明らかにされていないとIntel
自身のプレスリリースにもあるのですが,CNET Networksはどのようにその情報を知り得た
のでしょうね。
アンチトラスト法は適用されるか怪しいと思う。
事の発端がAMDのライセンス違反にあるとすれば、
ここでIntelが独占を意図していると決め付けるのは如何にも苦しい。
シェアの大きい企業の特許なら侵害しても良いのか?
という反論は当然出てくるでしょうから。
特許侵害とは違うようですが…。
Posted by: papan at 2009年03月18日 23:30ライセンス = 特許等の知的財産へのアクセス権だと認識しているのですが、間違っていたらごめんなさい。
Posted by: sugari at 2009年03月19日 08:49「クロスライセンス = 特許等の知的財産」であっていると思います。
http://www.sophia-it.com/content/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B9%E5%A5%91%E7%B4%84
それにしても・・・、クロスライセンス=特許だとすると、「特許権の存続期間は特許の出願から20年間となっている。」
http://www.sophia-it.com/content/%E7%89%B9%E8%A8%B1%E6%A8%A9
と言う意味において「intelのx86の特許権の有効期限は既に終了しているのでは?」と考える人がいてもおかしくない気もするんですが・・・どうなんでしょうねえ
SSEとかもあるからなんじゃないですか。
Posted by: mp at 2009年03月19日 21:01SSEなどの拡張により元のx86の特許が延長されるとしたら,x64(AMD64)との関係はどうなるのだろう・・・。
Posted by: アイヴァーン at 2009年03月19日 21:12あーなるほど!
SSE等による拡張で知財が延長されるとしたらAMDが3DNowとかで後追い独自命令群や後追いで互換実装してたのから
突然Intelより先にSSE5の名称を使って命令群の仕様を公開したのはIntelに自分達の知財を利用させたかったのか。
でも、当のIntelはSSEは使わずにAVX/FMAって新しい名称を立ち上げて
別の方向にいっちゃったと。
x64のときはP4のごたごたでAMDに先を越されて別路線を行こうとしたところMSに仲裁されて
Intelが折れたけど、今回はその目論見がはずれたと
冷静に考えると,x86自体の特許が切れていたとしてもその他の付随する特許(それこそMMXとかSSEとか)は多くが有効であろうわけで,そうするとクロスライセンスが停止されてしまうと現在のAMD製プロセッサはどっちみち製造できないということなのではないかと思えてきました。
今からそれらIntel特許に抵触しないように設計変更もあり得ないだろうし,x86プロセッサでWindowsは動くけど,その他マルチメディアなどMMX,SSEなどを利用したアプリはめっさ遅いですとなったら,結局売れないだろうしなぁ・・・。
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