PINUPS - 上田新聞 blog版

なんでHDDメーカーが危ないのかと思ったら、技術はこういうメーカーが持ってるんですね。

PCwatchで最初見た時流してたが昭和電工のとこの詳細見たらプラッタあたりの容量か。
こりゃたまげた。

HDDメディアが日本企業。ヘッドも日本企業だっけ？

ヘッドはTDKとか。
スピンドルモーターは日本電産やミネベア、日本ビクターなど。
他にもピボットアセンブリ（アームを支える軸）やライナー（プラッタ表面の潤滑剤）、
サスペンション（これは米メーカーハッチンソンがシェア1位だが）など、いろいろな基幹部品を作ってる。

じゃぁHDDメーカーは何を作ってるの？ボディと基板かな。
あと、これら基幹部品を選んで組み合わせるってのもノウハウがあるかも。

＞じゃぁHDDメーカーは何を作ってるの？ボディと基板かな。

部品のアセンブリも立派な技術です。
個人的に知っている範囲だと、例えば基盤（磁性体）に塗布する保護膜はノウハウの固まりです。何せヘッドと基盤はナノオーダーの浮上隙間で回っており、それらが浮き上がる時、止まって付着する時、衝撃でぶつかる時…それぞれダメージを保護する特性と修復する特性を併せ持つ特殊な高分子の潤滑油を塗布しています。そこらへんの科学に基づく定性的・定量的解析はまだまだ不十分なのが現状です（少なくともその筋の学会では発表されていません）。
まさにその潤滑油の内容はメーカー毎の経験に基づくノウハウの固まり。個人的には、新参メーカーが日本製部品を使って組み上げたからといって同じ物ができあがると思うのは浅慮かなあ、と思います。

プラッタ製造を一箇所が集中して請け負ってると、
災害や倒産やらが起こった時は業界全体に深刻なダメージ受けるから他にもプラッタ製造してるところはあるんじゃないの？

Wikipediaによると、プラッタを製造できるメーカーは、昭和電工、HOYA、富士電機とありますね。
富士通、シーゲート、日立GST、WDは自社でも生産できるようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96

製造(組立、と揶揄するのは簡単だが)技術だけでも相当なものでしょう。
少なくとも雨後の筍のように増殖したSSDなどとはレベルが違う｡
そうでなければ東芝も富士通のHDD部門を買うなんて、検討すらしないでしょう。

素晴らしいかどうかじゃなくて、競争力につながらないと儲からないのが技術の悲しいところ、、、
プラッター密度低いと、他が良くてもクズ同然になりかねないからねぇ。ライバルにも最新のパーツを供給されるとHDDメーカーは苦しいよね。
M&Aは、売上が刈り取れればOKだから技術関係ないかも。