PINUPS - 上田新聞 blog版

Phenom 9600と790FXを使ったオーバークロック設定方法

OCTECHにPhenom 9600と790FXのオーバークロック設定方法が掲載されています。

・ AMD Phenom 9600 & 790FXオーバークロッキング - OCTECH

オーバークロックの検証に使われているのは、Phenom 9600(2.3G)とGIGABYTEの790FXマザーボード MA790FX-DQ6で、BIOSの設定画面とAMD謹製のオーバークロックツール「AMD OverDrive」についての詳細な解説が掲載されています。
特にMA790FX-DQ6のPhenom 9500ユーザーや検討されている人には非常に有益な情報になると思われます。

細かいことは内容を読んでいただくとして、MA790FX-DQ6(BIOS：F2H)では以下のようなことがあり、現時点では「Phenomとの組み合わせ時に生じている問題が多くありそう」という感じみたいです。
・BIOSにCPUの倍率設定の変更箇所がない
・PCIEのクロックを110MHz～115MHzに設定したほうが若干CPUクロックの伸びた
・DCTs Modeのデフォルト"Unganged"モードでは起動しない

最終的にはPhenom 9600(2.3G)は2.76G(240x11.5)で起動したもののCinebench R10は完走せず、2.6G(226x11.5)ではCPU電圧、チップセット電圧は定格のままで「AMD OverDrive」のStability Test(設定時間は1分～7日らしい) 5分間が完走したとのことで、Phenom 9900相当の2.6GHzで常用できる可能性がありそう。
なお、nForce590 SLIのASUS M2N32-SLI DeluxeでもPhenomの動作を確認され、2.76GHz(Vcore1.30V）で3DMARK06、Cinebench R10が完走したとのこと。

現時点では「マザーボード(チップセット)のPhenomへの対応が完全ではない」こともあって、年内に発売予定の倍率ロックフリーのPhenom 9600 Black Editionで再度オーバークロックの検証をされるとのことなので、それまでにBIOSや「AMD OverDrive」の熟成が進み、今よりもよい結果が出ればいいのですが。

もっともPhenom 9900相当の2.6GHzで常用できたとはいえ、AnandTechのベンチを見ると2.4GのQ6600に劣るケースも多く、Core2のOCマージンをも考えると厳しいでしょうね。

ワタシは現在E6600＠3.0GとX2 4800+相当(2.4G/939)を使っていますが、939の方をPhenom 9600 Black Editionの置き換える予定にしています。そのためには年内発売頼みますよ、AMDさん。

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