2005年05月20日
Sapphireはビデオカードの冷却にリキッドメタルを使用する予定
Sapphireはビデオカードの冷却にリキッドメタルを使うみたい。
・Sapphire Turns To Liquid Metal Cooling - VR-Zone
・Sapphire gets into heavy metal cooling - INQ
Sapphireは、次世代ビデオカード用にリキッドメタル(液体金属)を使った冷却方法を採用する見込み。水冷よりも効率的とある。
Radeon X850XT PEを搭載したファンつきの試作品では12度だったとあるが、最終的にはファンレスになるという。Sapphireはこれを搭載した商品を7月から発売するようだ。
・SAPPHIRE RADEON X850 XTPE BLIZZARD
・nanoCoolers
Sapphireには、"RADEON X850 XTPE BLIZZARD"という名称で商品が紹介されてますね。Artic Coolingよりも10度低く、 25%も静か、水冷と比べてコンパクト(オンボードで完結)などなど。
Posted by nueda at 2005年05月20日 02:34 JST | トラックバック | ホームに戻る
VR-Zoneには不燃性で毒性のない、環境に優しい液体金属ってありますが、具体的にはどんな材料なんでしょうかねえ。
低温で液体になる金属って、単体では水銀のみで問題外。
化合物で代表的な物ではNaK(反応性高過ぎ。超危険)、PbBi(化学的には安定してるけど毒性あり。金属を腐食する)、PbK(これも毒性・腐食性あり)とかの原子炉冷却剤がありますが、どれも危険な上に融点が70~百数十℃と、結構高いんですよねえ。
無毒で安定しているガリンスタン(融点20℃)を使うんでしょうかねえ。
でもあれは流動性に問題があったような・・・。
しょぼいポンプで循環できるのかなあ?
ちょっといろいろと検索してみたんですが、リキッドメタルとは液体金属ではなくアモルファス合金の事なのかなぁ?
リンク先のLiquid Metalがどういう意味なのかがちょっと分かりません
一般的(?)には米リキッドメタル・テクノロジーズ社を指すようですが…
アモルファス合金
http://www.umetoku.co.jp/site1/shinsozai/amo.htm
ちなみにゴルフクラブのヘッドとかに使われてるみたいです
Posted by: 雅 at 2005年05月20日 12:42リキッドメタルは特定のアモルファス合金に付けられた商標みたいです
今までに使われたのはスペースシャトルだとか、ミサイルだとか、前述のゴルフクラブだとか、とりあえず強度が必要な物ばかり
http://www.maido-thank.com/golf/liquid_metal/lm_iron_sho01.html
冷却効率がどうとかいう話題は見つかりませんでした…
リキッドメタルを用いたCPUクーラーもあるようです
http://www.nanocoolers.com/products_cooling.php
うーん、専門外過ぎてさっぱりです…orz
Posted by: 雅 at 2005年05月20日 12:53●まあなんですなあさん
リキッドメタルについてはほとんど何もわかりません^^;
でもどのような物質がどのように使われているのかは興味あります。
nanoCoolersサイトにはいくつもの例があるようなので、
実用化されるものもありそうですね。
-Notebook/Portable PC CPU Cooling
-Desktop PC Computer Cooling
-Server Processor Cooling
-Graphics Card Thermal Management
●雅さん
Sapphireのカードは、"COOLED BY nanoCoolers"になってますね。日本語で書かれても難しそうなのに英語なんでさっぱりですね^^;
英文をさっぱり読んでない(読めない)のですが
1.パイプの中を流体のリキッドメタルを流す
2.固体のリキッドメタルで作ったクーラーにパイプを付けて、その中に水か何かを流す
のどちらかなんでしょうね
友人と話してみたんですが、流体でも粘性が非常に高く、細いパイプに流す場合は、
パイプと反発して流れない、パイプと親和して毛細現象でほっといてもながれる
のどっちからしいです
それにしても、こんな事までしないと冷えない状態になってるんですねー^^;
Posted by: 雅 at 2005年05月20日 13:33>>雅さん
VR-Zoneの英文中には“liquid metal as the working fluid(作動液としての液体金属)”とありますので、liquid metal とはやはり液体状の金属を指すようです。
また、沸点が2000℃以上あるので蒸気圧が低いということも書かれていますので、ヒートパイプのように気化熱を使うのではなく、液体そのものを媒質として使うみたいですね。
よく考えると沸点が2000℃以上って時点でPbBiかガリンスタンしかないような気もします。おそらくガリンスタンでしょう。こんなもん大学で習った時以来聞いたこともなかったけど、民生品でも使われるようになったんですねえw
しかしこれ、ヒートパイプと比較して極端に冷却能力が上がるとも思えません。というよりむしろヒートパイプの方がマシかも。
というのも、イラストでもお分かりのように、液体金属の循環には小型の電磁ポンプを用いるようなんですが、高い粘性や比重のためにそう思うようには流れてくれないからです。
いくら比熱が小さかろうが熱容量が大きかろうが、流れてくれないことには意味がありません。
極端に弱いポンプをつけた水冷システムみたいなもんです。
(書込時に「、」か「。」が必要です。内容によっては削除しますので、ご了承ください)