2004年03月26日
CD売上減少とファイル交換サービスの相関関係
音楽業界は世界各地でCD売上が減少している原因として、「カザー」や「WinMX」といったファイル交換サービスの普及を挙げている。BPI(英レコード協会)は先日からカザーにログインした利用者らに対し、インスタント・メッセージを通じて警告しているという。
一回どんなメッセージが届くか読んでみたい気もするがそれはおいとくとして。
"CDが売れない"といわれているが、そんなに売れてないものだろうか?
日本レコード協会の統計資料で調べてみた。
●日本レコード協会 12cm CDアルバム 過去10年間の生産実績
・03年の生産は過去10年間では最低
・10年前の94年と比較すると03年の生産は82%
・最も売上の高かった98年との比較では生産は68%
●日本レコード協会 CDシングル 過去10年間の生産実績
・03年の生産は過去10年間では最低
・10年前の94年と比較すると03年の生産は61%
・最も売上の高かった96年との比較では生産は52%
●1970年から2003年までのアルバム年間チャート
アルバム年間チャートでも最近は以前ほどのベストセラーがないことがわかる。
ただ、このアルバム年間をチャートを見ていると、1980年代中ごろまでは100万枚を
売れたアルバムはほとんどない。
CDの普及がアルバムの売上を一気に加速させたのが類推できる。
アルバム、シングルともに2003年の生産実績は過去10年で最低である。
実績推移のグラフを見ると、シングルは明らかに2001年以降の落ち込みが目立つ。
アルバムは98年をピークに徐々に減ってはいるが、2002年以降のは落ち込みが激しい。
2001年は事実上のADSL元年であるために、ファイル交換サービスの普及で売上が落ちた
とするのは、主要な原因かはともかくとして、間違いはなさそうだ。
参考までに累計売上ランキング情報もどうぞ。
・歴代アルバム売上ランキング
・歴代シングル売上ランキング
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